みんなのお父さんやお母さんが毎日読んでいる新聞って、どのくらい昔からあるか知ってるかな?
最も古いものは1615年の大阪夏の陣を報じたもので、当時は「瓦版(かわらばん)」といって1枚の紙だったそうなんだ。この「瓦版」は江戸幕府による封建制度(ほうけんせいど)のころまで発展したものの、当時の政治を批判(ひはん)した記事が禁止とされ、一度歴史から姿を消してしまうんだ。
新聞が再び注目を浴びるようになったのは1871(明治4)年、日本で初めての日刊紙『横浜毎日新聞』が創刊されたのがきっかけ。時を同じくして『大阪新聞』や、東京で初めての日刊紙『東京日日新聞』などが次々と創刊。これが今の新聞の基礎(きそ)といえそうだね。
当時は紙の幅が小さくて「小新聞」と呼ばれたそうだけど、一般の人にはわかりやすくて親しみやすかったんだって。夕刊や4コマまんが、ラジオ番組欄(ばんぐみらん)など、すでに当たり前となった発行スタイルや企画もいち早く導入。今の新聞の発展のきっかけを生んだとされているんだよ。
ところで、1959(昭和34)年5月には、東京で書いた記事を電波(でんぱ)で札幌へ送って札幌で新聞を発行することに成功しているけど、これは今でいうファックスのようなもの。ファックスの歴史も意外と古いんだね。